うさぎが足ダン(スタンピング)する5つの理由と飼い主の対応
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編集部による文献調査に基づく記事です(獣医師による個別監修は受けていません)。参考文献は記事末尾に掲載しています。
ご注意: 本記事は診療行為ではありません。うさぎのしぐさに関する公開情報を編集部がまとめた参考情報です。急な頻回のスタンピングや、食欲低下・元気のなさを伴う場合は、動物病院にご相談ください。

足ダンとは
うさぎが後ろ足で床を力強く「ドン!」と叩く行動です。英語では thumping / stamping と呼ばれ、野生のアナウサギが仲間に危険を知らせる行動がルーツと考えられています (House Rabbit Society)。家庭のうさぎも、いろいろな気持ちを表す手段として使います。
理由1: 警戒・恐怖
最もよく知られている理由です。大きな音、見知らぬ人、掃除機、外の物音、他の動物の気配などに驚いた時、仲間に危険を知らせるように足ダンをします。
対応: 刺激源が分かれば距離を取る。分からない時は、部屋の様子を静かに確認し、うさぎの視線が向いている方を観察。

理由2: 不満・要求
ごはんが遅い、ケージから出してほしい、撫でるのをやめてほしい——など、「自分の希望が通らない」時にも足ダンします。警戒ほど激しくなく、単発であることが多いのが特徴です。
対応: まず要求が何かを観察し、応えられる範囲で応える。ただし、足ダン=毎回ごはんを出す、という学習をさせると習慣化する可能性があるので、ルーチンを決めておくのがおすすめです。
理由3: 痛み・体調不良
普段あまり足ダンしない子が、突然高頻度で足ダンする、または動かずに繰り返す場合は、体のどこかに不快感がある可能性もあります。
対応: 食欲・うんち・姿勢に変化がないか確認し、気になる場合は動物病院に相談。
理由4: 発情・縄張り主張
去勢・避妊前のうさぎは、発情期に足ダンを含めた落ち着きのなさを見せることがあります。パートナー候補の匂いなどに反応するケースも。
対応: 時期が過ぎれば落ち着くことが多いです。頻繁・長期にわたる場合は、獣医師と相談の上で去勢・避妊も選択肢になります。
理由5: 遊びや興奮
まれに、遊び興奮の延長として軽い足ダンが出ることもあります。このタイプは警戒系と違って跳ねたり走ったりがセットになります。
対応: 特別な対応は不要。安全な環境であることだけ確認してください。

足ダンを「減らす」ための環境づくり
- 大きな音が出る家電との距離を取る
- ケージ周りに死角(隠れられる場所)を用意する
- 他のペットや来客の動線をコントロール
- ごはんの時間を一定にする
- 初めての環境に慣れる時間を十分にとる
動物病院を検討したほうがよいケース
- 数日以上、高頻度の足ダンが続く
- 食欲・うんち・元気に変化を伴う
- 触ろうとすると強く嫌がる(痛がる)
- 特定の場所でだけ繰り返し足ダンする
日々の観察で原因が見えてくる
足ダンの理由は、タイミング・周囲の状況・持続時間の記録が何よりのヒントになります。うさぎDiary アプリでは、気になったしぐさをメモとして残せるので、後から見返して原因のパターンを見つけやすくなります。