うさぎが寒がっているサイン|しぐさと姿勢で読み取る
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編集部による文献調査に基づく記事です(獣医師による個別監修は受けていません)。参考文献は記事末尾に掲載しています。
ご注意: 本記事は診療行為ではありません。うさぎのしぐさに関する公開情報を編集部がまとめた参考情報です。震え・ふらつき・食欲の低下・うんちの減少など気になる変化があれば、必ず早めにエキゾチックアニマル対応の動物病院にご相談ください。

うさぎが寒がっているときのサインは?
ケージのすみで体の下に手足を入れて丸まる、耳がいつもより冷たい、動きが少なくなる。これらが代表的なサインとして挙げられています。
anicom の解説では、寒がっているときの様子として「ケージのすみで体の下に手足を入れて丸まっていることがあります」「耳に触れるといつもより冷たかったりします」の 2 つが具体的に示されています。
イギリスの PDSA は、うさぎが耳を体にぴったり寝かせている場合、ストレスや不安を感じている可能性があると説明しています。つまり同じ「耳を寝かせる」動作でも、寒さとは限らないということです。
うさぎは不調を隠す動物だとよく言われます。しぐさは数少ない手がかりですが、ひとつのサインだけで理由を決めつけないことが大切です。しぐさから気持ちを読む基本は「うさぎが足ダン(スタンピング)する5つの理由と飼い主の対応」でも扱っています。
耳が冷たいと寒がっているの?
うさぎの耳は体温を逃がす放熱器官です。寒いときは血流を絞るため冷たくなり、暑いときは熱を逃がすため温かくなります。
うさぎは汗をかけません。そのかわり、薄く血管の多い耳を使って体温を調節しています。だから耳の温度は、体感を映す分かりやすい窓になります。
ただし耳の温度は「いつも」を知っていて初めて意味を持ちます。平常時に触る習慣がないと、冷たいのか普通なのか判断できません。日々のスキンシップのついでに触れておくと、変化に気づきやすくなります。
逆に耳が熱く、呼吸が速い場合は暑さのサインとされています。夏の判断については「うさぎの熱中症サインと予防」をご覧ください。
丸くなっているのは寒いからとは限らない?
同じ丸まった姿勢は、痛みや消化器の不調でも現れます。寒さだと決めつけて暖めるだけでは、受診が遅れることがあります。
ここが本記事で最もお伝えしたい点です。PDSA は消化器の不調で見られる症状として「食べない、うんちが小さいか出ない、丸まった姿勢、歯ぎしり、お腹の張り」を挙げています。つまり丸まる姿勢は、寒さと不調の両方で共通するのです。
さらに PDSA は、うさぎが緊張しているときの姿勢として「身を低くしてうずくまる、地面に平たくなる。見つからないようにしながら、いつでも逃げられる態勢」と説明しています。丸まりに見える姿勢のなかには、恐怖や警戒によるものも含まれます。

寒さと体調不良はどうやって見分ける?
鼻が動いているか、暖かい場所へ自分から移動するか、食欲とうんちに変化がないか。この 3 点が切り分けの手がかりになります。
1. 鼻がヒクヒクしているか
PDSA は「幸せで満足しているうさぎは、鼻を常にヒクヒク動かしています」と説明し、逆に「体を丸めて静かにしていて、あごを引き、鼻がヒクヒクしていない場合、不快やストレスを感じている確かなサインといえます」と述べています。鼻の動きが止まっているかどうかは、目視で確認できる実用的な指標です。
2. 暖かい場所へ自分から移動するか
寒さが理由なら、暖かい場所を用意すればうさぎは自分で移動します。動かずにうずくまったままなら、寒さ以外の理由を疑う材料になります。
3. 食欲とうんちに変化がないか
寒さによる一時的な不快なら、食欲は保たれることが多いとされています。食べない・うんちが小さいか出ていない場合は、消化器のトラブルを念頭に置いてください。観察の手順は「うさぎがごはんを食べない時に観察したい5つのポイント」にまとめています。
低体温症になりやすいのはどんなうさぎ?
幼齢・高齢・小柄・痩せている・持病があるうさぎは体温を保ちにくく、リスクが高いとされています。
PDSA は「とても幼い、小さい、高齢、痩せている、または体調が悪いペットは、体温調節がうまくできないためリスクが高い」と説明しています。同じ室温でも、個体によって寒さの感じ方は違うということです。
参考として、うさぎの正常な体温は 38.6〜40.1℃ とされています(PDSA)。低体温症の兆候としては、震え、ぼんやりする・ふらつく、歯茎が青白い、意識がなくなるといった症状が挙げられています。
特に注意したいのが濡れたまま冷えることです。体が濡れた状態は急速に体温を奪います。

サインに気づいたら何をすればいい?
まず室温と湿度を測り、うさぎが自分で選べる暖かい場所を用意します。そのうえで鼻・食欲・うんちを確認し、変化があれば受診してください。
温湿度計はケージと同じ高さに置いてください。人が立っている位置とケージの床では、体感がまったく違います。快適な範囲は 18〜24℃・湿度 40〜60% が目安とされています(anicom)。
暖め方には原則があります。RWAF は、寝床を 2 つ用意して片方だけを暖める方法を紹介し、「寝床が暑すぎるとうさぎはそこを離れてしまい、かえって外で冷えてしまうことがある」と説明しています。逃げ場のない暖かさは、かえって危険ということです。具体的な環境づくりは「うさぎの冬の寒さ対策」で詳しく扱っています。
低体温症が疑われる場合、PDSA は体を乾かし、毛布で徐々に温め、意識があればぬるま湯を与えたうえで、「大丈夫そうに見えても、動物病院で必ず診てもらってください」と案内しています。自己判断で急激に温めたり、強制給餌などの処置を行ったりせず、獣医師の指示に従ってください。
しぐさの記録が、次の冬を楽にする
「いつもと違う」は、いつもを知らなければ判断できません。平常時のしぐさを知っていることが、異変に早く気づく唯一の方法です。
うさぎDiary アプリでは、食事・うんち・体重を 30 秒で記録できます。気温や気づいたしぐさもあわせてメモしておくと、「この子は何月から丸まりはじめるのか」が年単位で見えるようになり、次のシーズンの準備がぐっと楽になります。
気になる変化があるときは、自宅での対応にこだわらず、早めに動物病院へご相談ください。
記録は、うさぎDiary アプリで
つけた記録は、気になる変化があったときにそのまま動物病院で見せられます。iPhone / Android どちらでも使えます。
よくある質問
うさぎが丸まっているのは寒いからですか?
寒さのサインとして知られていますが、同じ姿勢は痛みや消化器の不調でも現れます。鼻がヒクヒク動いているか、食欲やうんちに変化がないかをあわせて確認してください。
うさぎの耳が冷たいのは大丈夫ですか?
耳は体温を逃がす器官のため、寒いときは血流が減って冷たくなります。普段の温かさを知っていれば変化に気づけますが、耳だけで判断せず他のサインと合わせて見てください。
うさぎは寒いと震えますか?
震えは低体温症の兆候のひとつとして挙げられています。ふらつく、ぼんやりしている、歯茎が青白いといった様子を伴う場合は、緊急性が高いため早急に受診してください。
何℃くらいからうさぎは寒がりますか?
室内飼育では18〜24℃が快適な目安とされています。ただし個体差があり、幼齢・高齢・痩せているうさぎは同じ室温でも寒さを感じやすいとされています。
寒がっているとき、すぐに暖めても大丈夫ですか?
急激に温めるのは避け、暖かい場所と通常の場所の両方を用意してうさぎ自身に選ばせてください。低体温症が疑われる場合は、見た目が回復しても動物病院で確認することが勧められています。
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参考文献
- Understanding rabbit body language / PDSA (People's Dispensary for Sick Animals, UK) (参照: 2026-09-13) リンク
- Hypothermia in Pets / PDSA (People's Dispensary for Sick Animals, UK) (参照: 2026-09-13) リンク
- Rabbit Behaviour & Body Language / RSPCA (UK) (参照: 2026-09-13) リンク
- Keeping Outdoor Rabbits Warm in Winter / Rabbit Welfare Association & Fund (RWAF, UK) (参照: 2026-09-13) リンク
- 寒さ対策は大丈夫?うさぎが寒がらないようにするにはどうしたらいい? / anicom うさぎとの暮らし大百科(アニコム損害保険) (参照: 2026-09-13) リンク